<タロットカード>
始まりのカードは「戦車」だった
余計な事と考えず
どこにも脇目を振らず
ひたすら走ったそんな一枚
あの時もう少し目を向けて
あの時もう少し歩みをゆるめ
少しだけでいいから
周りを見ればよかった
次のカードは「愚者」だった
何もとらわれる事もなく
誰からも聞く耳を持たない
前だけしか見れないそんな一枚
一度でいいから足を止め
一度でいいから息を吐き
もう少し景色見ていたい
そう思えればそれでいい
三枚目のカードは「正義」だった
これからの自分にとって
これからの世界にとって
正しさが大切なそんな一枚
人の言葉に耳をかたむけ
人の言葉に理解を求める
正しさの意味を考える
その心さえあればいい
四枚目のカードは「塔」だった
人から見れば危なっかしい
自分だけが気付いていない
注意を呼びかけるそんな一枚
綱渡りの生き方だから
綱渡りの選び方だから
いつでも自分のバランスに
自身を持つ事に意味がある
五枚目のカードは「悪魔」だった
いつも他人をうらやんで
自分がいつもみじめさで
欲の深さを知らされるそんな一枚
人の良い所しか見れないで
人の良い所の努力がわからずに
自分の欲の大きさに
気付いていく事に意味がある
六枚目のカードは「審判」だった
正しい事を正しく見つめ
誤りを誤りと受け止める
素直な気持ちを語るそんな一枚
一回毎に言葉をかみしめて
一回毎に態度を見つめて
もっとしっかり自分を持つ事
その大切さにこそ意味がある
最後のカードは「世界」だった
当たり前が当たり前じゃない事が
本当の意味で「当たり前」になるはずと
そんな心がこのタロットに言われてた